近年、さまざまな防草シートがホームセンターなどで売られていたり、街角で敷いてある風景を見かけたりすることが多くなりました。防草シートとはどのようなものか見ていきましょう。

防草シートは、光を遮って雑草の発芽や光合成を抑え、シートの下からの芽の突き抜けやシートの上に飛来した種子の発芽を防ぐことで雑草の成長を抑制します。

スギナ、チガヤ、ヨシ、アシ、ササ、ドクダミなどの雑草は光がなくても繁茂するうえ、貫通力が強いので、それに抵抗できる力＝貫通抵抗力が求められます。特に砂利下での使用には重要ポイントです。

防草シートが雨などの水を通さなければ、泥がたまり、飛来した雑草の種子が発芽してしまったり、法面 ( 斜面 ) では、排水が流れ出し、思わぬトラブルになったりする可能性があります。

せっかく防草シートを敷いても、短期間で劣化してしまっては意味がありません。破れた部分から雑草が生えてきてしまったら、張り替えの手間やコストが余計にかかってしまいます。

防草シート施工の際、重量が重いと取り回しが悪く施工の手間が悪くなります。特に法面では、それがより顕著です。シートが軽いということは施工性の良さにつながるのです。

このような条件を兼ね備えているのが、米国デュポン ™ 社製の防草シート「ザバーン ®」「プランテックス ®」「グリーンビスタ®」です。
「ザバーン®」「グリーンビスタ®」は色がグリーンの商品、「プランテックス®」は色がブラックとブラウンのリバーシブルとなった商品の名称です。1m² 当たりの重量からとった数字によって、「350G」「240G」「136G」、「240BB」「125BB」と区別されています。

※耐用年数は劣化加速試験データに基づくもので、保証値ではありません。

防草シートは製法の違いによって、いくつかの種類に分けられます。それぞれどんな違いがあるか、シートの構造を見ていきましょう。