防草シートにひと工夫!景観をよりよくする方法とは?
庭や駐車場周り、空地や休耕田などさまざまな場所で頭を悩ませる雑草。美観を損なうほか、そのままにしていると種が落ちて次の年にさらに増える、虫が住みつくなど困りごとが多くなる可能性があります。「でも草刈りは大変で避けたい」という場合は、防草シートはいかがでしょうか。
防草シートとは、土の上に敷いて日光を遮断することで雑草の生育を抑制する商品です。一度敷けば、数年にわたり雑草を抑制する事ができ、定期的に行わなければならない草刈りが不要です。また、除草剤に比べ人や土壌への影響が少ないというメリットがあります。広い場所はもちろん、カットして使えるので狭い場所にも柔軟に対応できます。
防草シートの見た目が気になる場合は?
防草シートは敷くだけで毎年の草刈りの手間が減るうれしい商品ですが、なかにはそのままだと見た目が気になるという方もいるでしょう。そんな方に防草シート上の見栄えをよくするおすすめの方法をご紹介します。
主に以下の3つの対策があり、どれも紫外線を遮ることで防草シートが劣化しにくくなるので、ぜひ参考にしてください。
1.植物を植える
防草シートに穴を開けて植物を植える方法です。地に這うような植物(グランドカバー植物)を選ぶと防草シートが目立たなくなります。また、花の咲く植物を選ぶとより見栄えがよくなりますよ。法面などでは、植物の根が地中に広がることで土砂の流出を抑える効果も期待できます。
植物だけを植えるよりも雑草に負ける可能性を減らせるほか、植物の根っこをかじって枯らしてしまうコガネムシの幼虫予防にもなります。
大事なポイント
防草シートのなかには水を通しにくい商品もあります。植物の成長を妨げないよう、しっかりと水を通す商品を選びましょう。植物が大きくなるまで日光にさらされるので、紫外線に強いものを選ぶことも大切です。
定期的に手入れできる場所であればどんな植物でもよいですが、あまり手をかけられない場所なら乾燥に強い植物を植えましょう。おすすめは以下の植物です。
<花を楽しみたいなら>
シバザクラ・ツルニチニチソウ・マツバギク・ヒメツルソバ・クローバー・イワダレソウ・クリーピングタイムなど
<葉を楽しみたいなら>
ヘデラ・ワイヤープランツ・ハツユキカズラ・ダイコンドラ・グレコマ・リシマキア・プミラなど
苗を植えるときは、その都度防草シートを切り土を掘り出す方法もありますが、植栽オープナー®を使うと便利です。スコップのように挿すだけで防草シートごと苗分の土を掘り出せます。
2.砂利を敷く
防草シートの上を砂利で覆う方法で、砂利の種類や敷き方によってアレンジを楽しめる点が魅力です。砂利のみを敷く場合に比べ、防草シートによって地盤が強化され沈み込みにくくなるというメリットがあります。砂利は種類がたくさんあるため、まずは色を決めるとスムーズです。
明るさを加えたいならホワイト、華やかにしたいならピンクやイエロー、落ち着いた雰囲気にしたいならブラックやグレーなど、どういう印象にしたいかで考えてみてください。
より自然な見た目がお好みなら、ウッドチップやクルミの殻を敷くという手もあります。
色を決めたら次は形で選びましょう。大きく分けて玉砂利と砕石があります。丸みのある玉砂利はやわらかいイメージ、角のある砕石はシャープな印象になります。石の大きさは4号砕石を推奨しています。
大事なポイント
砂利を敷く厚みは、人が歩く場所や乗用車が乗入れる場所は50㎜の厚さを推奨、大型車や重機が乗り入れる場合は100㎜以上の厚さを推奨しています。
3.人工芝を敷く
人工芝を敷くと一年を通してグリーンを楽しめます。クッション性もプラスされるので、保育園の園庭や公園、商業施設やドッグランなどでも利用されています。防草シートと一緒に使うとお互いを専用ボンドで接着できるため、人工芝だけを敷くよりも剥がれにくくなります。
大事なポイント
人工芝を選ぶ際は、見た目や価格だけでなく機能も重要です。日当たりのよい場所なら紫外線劣化防止機能つき、子どもが遊ぶ場所なら抗菌機能つきを選ぶという形です。
「リアリーターフ®」は、静電気抑制・紫外線劣化防止機能・抗菌機能に加え、防カビ・消臭・防炎・遮熱など12の機能を持っています。特に乾燥した時期には、静電気が多く発生します。また、菌の繁殖を抑える抗菌機能に加え、排泄臭などの臭いを抑制する消臭機能も備えており、ドッグランやお子様がおられるお庭にぴったりです。ドッグランに使用する場合、防草シートに保水性があると臭いの原因になる可能性があるので注意しましょう。
芝生を模した部分(パイル)の長さも重要です。例えばリアリーターフ®では、パイル長が16・25・33・40mmのものがあります。ふかふかした感触を楽しみたいなら40mm、自転車や車イスなどの移動しやすさを重視するなら16~25mmと用途に合わせて選択しましょう。
手間をかけたくないなら、景観になじみやすいザバーン®がおすすめ
防草シートの見た目が気になる方に対策法をご紹介しましたが、、むき出しで使いたいという方には「ザバーン®」がおすすめです。上に何も載せず雨ざらしでの使用を目的とした商品で、景観になじみやすい緑色のシートです。
ザバーン®は、米国デュポン社が開発した防草シートで、世界最太レベルの極太長繊維が縦横無尽に重合する独自構造により、優れた強度・耐久性を持った商品です。ザバーン®は、透水性に優れ、雨や液体肥料を通すため、植物を育てる場所や人工芝・砂利を敷く場合にもぴったりです。また、ポリプロピレン製のため、経年劣化が起きても土壌に有害物質が溶け出すこともありません。
厚みの異なる3タイプがあり、薄手のほうから136G・240G・350Gとあり、雑草の種類や使用場所、用途に合わせてお選びください。
厚みのある240G・350Gは上に砂利を50mm以上敷けば駐車場(乗用車の乗り入れ)にも使えます。また、貫通力の高いスギナやチガヤ・ササ・セイタカアワダチソウにも強いので、一度、ザバーン®以外の防草シートを敷いてみたけれど、シートを突き抜けて生えてきてしまったという場所に使ってみてください。
一番厚手の350Gは日が当たる場所でも約10~15年の使用実績があります。耐久年数が長く、それだけ交換の手間が省けるため、一度の施工で長く防草効果を得たい人にも特におすすめの防草シートです。加えて、ザバーン®の上に砂利を敷いて使うと、砂利が紫外線を遮るため劣化しにくく、防草効果が半永久的に継続します。その際は、より透水性の高い136G・240Gの使用をおすすめします。
※136Gは、砂利下専用のため、むき出しでは使用できませんのでご注意下さい。
まとめ
防草シートにひと工夫して景観をよりよくする方法をご紹介しました。防草シートは草刈りの手間を減らせる便利なアイテムながら、見た目が気になって導入を迷っていたという方はぜひ試してみてください。ただし、作り上げた景観を長く維持するためには、使用する場所に合わせた防草シートを選ぶことが重要です。まずは、耐久性に優れ、上に何も載せない状態でも景観を損ねにくいザバーン®をぜひご検討ください。